今回の旅のもう一つの目的は 革製品を買うことだ。
お目当ては 皮ジャン。
もともと 革は好きなのだが、韓国は革製品が 値打ちで買えるとあって、国際市場の革製品屋さんを あらかじめ調べて釜山へ。
早々 市場の一角に 目当てのお店を発見。 中へ。
結構な品揃え。種類も 沢山・・ めぼしい 品を見ていると 店主 登場。 かなりの日本語力。それだけで日本のお客さんが多いと想像できる。
どんどん試着を すすめてくる店主。 しかし どれにも 値札は付いていない。
SHOTT のライダースが目に入ったので試着はせずに値段を聞いてみる・・ 確実に日本より安い。
気にいった 皮ジャンを何点か絞込み 値段を聞く・・
「✖万円ね」
ここで 登場・・ 小生 日本より持参した この店の商品 50% off のホームページのコピーを見せる。 やや 慌てる 店主に
「✖万円の半額だから ✖万でいいんでしょ?」と 小生。
「いま 言ったネダン 50%off になっての 値段よ~」 と声がでっかくなる店主。
やはり・・ そうきましたか・・
「じゃあ こんなコピー意味ないじゃん」 と声をでかく 小生。
「〇×△*”&+・・・zzz」 解読不可能で小声の 店主。
またまた押し問答が始まる・・・
「何店か 日本から調べてきて、いま国際市場ついて 初めてこの店に 来んだよ~」 オジさんの顔写真入りのホームページを突きつける。
「それは ウレシいけど そんなに マケれないよ~」
「他の店も見ずに ここで買おうって 言ってるんじゃない! カッカジョセヨ!」 またまた・・ 出ました カッカ攻撃・・
かなり 店主も ヒートアップ。テンションも上がり 声の音量 三倍増! ・・・(恐)
しかし そんなんで ひるんでは いけません。
こちらで 値切り合戦を繰り広げたら 声の音量で負けたら 絶対にいけない。
なかなか 敵も しぶとい・・で・・
皮ジャンは ひとまずおいて、コートを見に・・・ コートに気を引きつかせ 再度 攻撃開始を企むことに・・
う~む・・ カッコイイ スエードのコートを発見してしまう・・ スエードで襟はノーマル革のロングコート・・・ 一目惚れ してしまったことを店主に悟られないよう なにげに試着・・ なにげに 「いくら?」
「✖万円ネ」 やはりロングだと それなりにするなあ・・
ほこ先を変えて 再度 攻撃開始。
「この二点 買うからさ~ カッカして」
二点 と聞いた店主・・だが カッカ率・・・ 低し・・(寂)
しかし 粘り強い交渉は 骨董屋 で経験済み。 軽いジョークを交えながら 店主のオジさんのハートをつかんで だんだんと ほぐしていく。
「日本に帰ったら このお店 みんなに宣伝するよ~」 「そうだ 一緒に写真 撮ろう~」
「オモシロイ お兄さんネ~ メズラシイ ヒトヨ~ コンナヒト。 ワカタヨ カッカ スルヨ」
こちらの 言い値に近ずけて 交渉成立・・ のはずが・・・
「じゃあ カードで」って言ったら
「カードはダメヨ 現金よ~!」
またまた波乱勃発。
「カードなら これよ~」 と20%上乗せの値段提示に小生も ひと唸りするが これは どうしても無理 とのこと・・・
財布の ウォンを、かき集めるがコート代しかなく 明日 皮ジャンは取りに来るよ。 と コートを持ち帰った。
ホテルの部屋のハンガーにコートを掛けて ニンマリ・・・
熱い夜は終わった・・・
しかし・・・ 翌日の 国際市場 で事件勃発となることとは この時は まだ 知るよしもない・・・・
人だかり 怒声飛びかう 市場角
皮ジャン片手に 足立ちすくむ
皆さん 冬に 誘って下さい。
苦労の コートを着て 登場いたします。
宗超
韓国 釜山 道中記 4
「アートフェアー釜山」は釜山から30分の海辺の町、海雲台(ヘウンデ)だったので二日目からホテルを海雲台に切り替えた。
最近は若者に人気のエリアで高層ビルも多く東京でいえば お台場といった感じか。
砂浜も綺麗で真夏は海水浴の若者、家族連れで大賑わいだそうだ。
海沿いのホテルへチェックイン。街中の喧騒から離れ 久しぶりに見る大海原、心がホッとする。一服ついて目の前のビーチへ。
この日は韓国の祝日で、海で泳ぐ者は少ないがビーチは大勢の人で賑わっていた。
屋台では水槽が並び ホタテ 魚 など魚介がぎっしり。 トッポギを缶ビールで流しながら、カジノがあるパラダイスホテルまで海辺を散歩。
韓国に来ると毎回思うが、若者たちが デカい。 男も女もだ。
男の子は ガ体がいい。徴兵制で鍛え上げられているからか。 でも みんな決まってテレビで見かける韓流アイドルの髪型を真似ていて、それが なかなか楽しい。
女の子は 日本と最大の違いは髪の毛をほとんど染めていないこと。 もうひとつは 眉毛だ。 日本の若者のように 細く手入れをしている子は少ない。 小生が若かった25年前の日本の感じか・・
そこいらじゅうに KARA が歩いていると思ってはいけないのだ。
こちらの方々は 皆 声が大きく 最初は 喧嘩でもしてるのかと思うほどの威圧感がある感じだが、聞き慣れると そのトーンも心地良いものになってくる。
釜山の人が言うには 釜山はソウルと違い 気質が強い と言う。 港町であり、東京よりも大阪って感じだと聞かされた。
私が初めて釜山を訪れたのは WBC(ワールドベースボールクラシック)真っ只中、しかも 滞在中に 日本 対 韓国 戦が行われる時期。 こちらの野球熱が 熱いのも知っているので少々ビビっていたが、ちょうど 通度寺 行きの昼時で入った食事処では当然 日韓戦の野球中継が。 小生も 大の 野球ファン。 一喜一憂するが やや控えめに・・・
さて アートフェアー釜山 は BEXICO の大ホール。 VIPカードを手に入れていたので一般開場時間より前に会場へ。
日本から知り合いの お店が三店 出店しているので、早々訪ねてみる。 各店舗 アルバイトの通訳さんを雇っているので 小生がブースを覗いていると、韓国語で説明を受ける。 なかなか切り出すタイミングが合わず ひとしきり説明の区切りがついたところで 日本人なんです。と打ち明けると 通訳さんもビックリ。 それはすみませんでした。 と日本語で返ってくる。 ほとんどのお店で これのくり返し。
国際市場では さんざん 「海苔あるよ~」 「ニセ物ブランド~」 「お兄さん~」 と日本語の嵐なのだが・・・
さて アートフェアーは ほとんどがコンテンポラリーアートで自分の分野の品物はない。
この広い 会場で この品物たちを買うのは 本当に ピンときて気に入るか、作者の説明で気に入るか・・・
自分の知っているビックネームならまだしも、これから売り出す新人にとっては 我々 美術商 の売り込みと 魅力あるプレゼンが必要だと感じた。
一般開場時間になるが アートフェアー東京 のような大混雑にはなっていない。
東京に帰ってきた友人たちに 成果を聞いてみるが、なかなか苦戦した模様であった。
今夜は お目当ての 広安里 へ。